− みんな仲間 − |

「何処に行ってたんだ、食事の用意が出来たぞ。」
ソラがウランとピースに言った。オモテ達も出てきた。
「以外とよく眠れたよ。」
「オモテは、何処でもねれるだろ〜」
テントからジュウが笑いながら言った。ラグがウランの肩をポンと叩いて横に来た。
「早起きだね、ピースと二人で探険かい?」
「違うよ…」
力強く言うピースに皆が注目した。そして今の出来事を話した。話し終わったと少しの沈黙が流れた。
「二人ともケガは無かったのかい?」
ソラが心配そうに言った。
「ケガはないよ、大丈夫。でも…」
ピースはウランと目を合わせた。、臆病者扱いされたことは言いたくなかった。
「とりあえず、食事をするんだ。その後考えよう。ジョンもお昼頃には合流するはずだ。」
「そうだね、食べておかないと。」
オモテがパクパク食べている姿を見て、ウランは羨ましくも思うのだった。食後、剣の練習をしていた。ウランは少しでも上達するよう、真剣にやった。
「ウラン、今日はなかなかいいじゃないか。ピースもいいぞ。」
二人は目をあわせてにっこり笑った。
「やあ〜皆待ったかい?」
ソラが声の方も向くとジョンが立っていた。
「やぁ〜ジョン、待ってたよ。予定よりも早かったじゃないか。」
「ちょっと気になることが起こって…」
ジョンは真剣な顔をして話し始めた。カオリが見たジャックとアニーの話をした。ソラも今朝起こったピースとウランの話をし、ソラが言った。
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「そのジャックとアニーと今朝の二人は関係あるんじゃないか。」
「それは関係がありそうだな〜」
二人は考えていた。
タタミがジョンの姿に気づいた。何やら話し込んでいる二人に近づいた。
「何を話しているの?あなたがジョン?」
ジョンがオモテの方を見た。
「やぁ〜君は…」
「僕はオモテです。」
「オモテ君、よろしく。」
それを見た皆も寄ってきてそれぞれ挨拶を交わした。ソラはジャックとアニーの事を話した。
「今朝の行動からして、ジャックとアニーは私達の気持ちをバラバラにしようとしてるのではないかと思うんだ。そんなことで揺らぐことはないと思うが…ピースとウラン、大丈夫か?一人じゃないんだ、オモテもジュウもラグもいる何かあったら助けてもらうんだ。勇気を持って何でも打ち明けて欲しい。小さな悩みも解決して皆で一丸とならないと負けてしまうよ。」
ピースはウランの方を叩いて言った。
「実は、あの二人に臆病者扱いされたんだ。僕たちは本当は怖くて逃げ出したいんだろうって、悔しくって…」
ウランが言った。
「僕は本当にそうだったから、怖くて…でも考え直すよ無理しないで怖い時は怖いと言うし、オモテに助けてもらうよ。他の皆にも迷惑かけるかもしれないけど。」
「オモテ、ジュウ、ラグこの二人に力を分けてくれないか?」
オモテがピースとウランの横へ来て言った
「もちろんだよ、一人では出来ないけど5人集まると出来ない事もできるんじゃないか?なぁ〜ジュウ、ラグ。」
「そうだよ。ピースとウランは出来ることをやっていくんだ。」
ジュウとラグが剣を重ねた。すると続いてピース、ウラン、最後にタタミも剣を重ねて思いを込めた。
「きっとうまくいく、皆を助けることができるさ。」
5人で目を合わせた。
「僕たちもいるんだ、忘れないで。」
ソラが言った。
「さあ〜いよいよだ、ビーンズ王国へ乗り込むぞ!」
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